韓国発“ウォーターグロウメイク”とは?濡れツヤ肌でつくる透明感メイク術

メイク


■ はじめに:ツヤの時代、再び。

2025年、美容界では再び「ツヤ肌ブーム」が到来しています。
しかし、従来の“オイルツヤ”や“グロウファンデ”とは一線を画す新潮流が登場しました。
その名も――ウォーターグロウメイク(Water Glow Makeup)

オイルではなく、“水分”でツヤを演出するこのメイク法は、韓国のメイクアップアーティストたちが発信源。
K-Beauty(韓国美容)の最新キーワードとして、SNSを中心に世界中で急速に広がっています。


■ ウォーターグロウメイクとは?

ウォーターグロウメイクのコンセプトを一言で表すなら、
「肌の内側から光がにじみ出るような“うるみツヤ”」

ポイントは「濡れているように見えるのに、ベタつかない」こと。
従来のグロウメイクがオイルやパールを使って光を“乗せる”のに対し、ウォーターグロウはスキンケアから水分で“仕込む”ことでツヤを生み出します。

▷ オイルグロウとの違い

項目オイルグロウウォーターグロウ
主成分オイル・パール水分・ヒアルロン酸
ツヤの質感しっとり・重めみずみずしく軽い
印象セクシーで大人っぽいナチュラルで透明感重視
崩れやすさテカリやすい持続しやすい・崩れにくい

ウォーターグロウメイクは、まるで水滴が肌に留まったようなツヤを生み出し、自然で清潔感のある仕上がりになります。


■ 韓国で生まれた“透明感メイク”の進化系

韓国では2010年代から“水光肌(ムルグァンピブ)”というトレンドがありました。
それが2020年代に入り、より洗練された形で再注目されたのが「ウォーターグロウ」です。

かつての水光肌は“ツヤすぎてテカリに見える”という声もありましたが、最新のウォーターグロウは内側から発光するような繊細なツヤを意識。
光の反射ではなく、水分バランスとベース作りで“自然な光”を演出します。


■ ウォーターグロウメイクの基本ステップ

それでは、実際にウォーターグロウメイクを実現するためのステップを詳しく見ていきましょう。


【STEP 1】スキンケアで“水分のベース”を仕込む

ウォーターグロウメイクの鍵はメイク前のスキンケアにあります。
肌に水分がしっかりある状態でなければ、どんなベースを使ってもツヤは長続きしません。

▷ おすすめスキンケア法:

  1. 化粧水を3回に分けてハンドプレス(“7スキン法”でもOK)
  2. ヒアルロン酸入りの美容液で水分をキープ
  3. 軽めのジェルクリームでフタをして保湿完了

💡 ポイント: 油分を多く含むクリームはツヤを重く見せてしまうため、あくまで「水分ベース」を意識!


【STEP 2】ベースメイクは“薄く・みずみずしく”

ベースは厚塗り厳禁。
肌そのものの透明感を活かすために、光を通す薄膜仕上げを目指します。

▷ ウォーターグロウ用ベースアイテム:

  • ウォータリープライマー:肌に透明な膜をつくり、ツヤを仕込みます。
  • クッションファンデ:韓国ブランドの得意分野。水分感が高く、ツヤの再現度◎
  • リキッドハイライト(無ラメ):頬骨や鼻筋に極少量を重ねると自然なツヤをプラス。

💡 テクニック: スポンジを軽く湿らせて叩き込むと、ファンデーションがムラにならず自然な“水膜肌”に。


【STEP 3】ポイントメイクは“透ける色”を意識

ウォーターグロウメイクでは、カラーも“水分を感じる透け感”が大切です。

▷ チーク:

ジェルタイプやティントタイプを使用。
血色をほのかににじませるように、頬の内側からぼかします。

▷ アイメイク:

パールではなく、しっとり質感のアイグロスが主流。
ピンクベージュやシャンパンカラーで「濡れまぶた」を演出。

▷ リップ:

ツヤ系ティントまたはウォーターバーム。
縁をぼかす“グラデ塗り”で、唇の中央にツヤを集めるのが韓国流。


【STEP 4】仕上げは“フィックスミスト”で水膜コーティング

仕上げに欠かせないのが、ウォーターミスト
メイクの上から軽くスプレーすることで、粉っぽさが消え、肌にうるおいのベールがかかります。

最新の韓国ブランドでは、保湿・密着・光沢を同時に叶える“3in1ミスト”も登場。
これを使えば、長時間ツヤが持続します。


■ 韓国で人気のウォーターグロウ系ブランド

2025年の注目ブランドをいくつかピックアップしてご紹介します。

● HERA(ヘラ)

代表作「ブラッククッション」は、ウォーターグロウ仕上げの先駆け。
ナチュラルながら高級感ある光沢が人気。

● TIRTIR(ティルティル)

SNSで話題の「マスクフィットシリーズ」。
密着力と保湿感を両立し、“崩れない水光肌”を実現。

● rom&nd(ロムアンド)

リップティントで有名なブランド。
「デュイフルウォーターティント」は唇に自然なツヤと透明感を与えます。

● AMUSE(アミューズ)

ヴィーガン処方&環境配慮の韓国ブランド。
軽やかなウォータリーベースが若年層に支持されています。


■ 日本でも広がる“ウォーターグロウ”ブーム

日本の美容業界でも、韓国コスメの影響で「水ツヤ肌」を取り入れるブランドが急増しています。
特に2025年春夏のコレクションでは、国内メーカーからも以下のような商品が登場。

  • 資生堂「シンクロスキン ラディアントウォーター」
  • コーセー「インフィニティ アクアグロウベース」
  • カネボウ「フュージョングロウファンデ」

これらの共通点は、肌の質感を生かしながら内側から光る自然なツヤ
韓国トレンドをベースに、日本人の肌質に合わせた“上品なウォーターグロウ”が確立されつつあります。


■ 美容家が語る:ウォーターグロウメイクの本質

美容家やメイクアップアーティストの間では、ウォーターグロウメイクを「肌と心の調和を映すメイク」と評する声もあります。

「ウォーターグロウの美しさは、単なるツヤではなく“水分バランスの整った肌”に宿ります。
健康的でナチュラルなツヤこそ、今の時代が求める美しさ。」
— 韓国メイクアップアーティスト ソ・ユンミ氏

つまり、ウォーターグロウメイクは「自分らしい素肌感を引き出すための哲学」でもあるのです。


■ まとめ:ツヤは“作る”から“育てる”へ

ウォーターグロウメイクは、単なるメイクトレンドではなく、
「肌本来のうるおいと光を引き出す新しい美の概念」です。

オイルではなく水分で輝く――
それは、自然体でありながら洗練された現代女性の象徴。

2025年、美の基準はますます“内側のうるおい”へとシフトしています。
あなたも今日から、自分の肌が呼吸する“ウォーターグロウ”を始めてみませんか?🌿